今ではパソコン、スマートフォンといった電子機器をキレイにする際に、無水エタノールを使用する人が増えてきました。
無水エタノールは簡単に手に入るだけでなく、実は薄めて使用したとしても効果が弱くならない、このようなメリットがあり、しかも油汚れなども落とせる優れものなのです。

無水エタノールの特徴、主な使用方法

エタノール含有濃度が99.5％と高いため、一昔前までは無水エタノールには殺菌効果があると言われていました。

しかし無水エタノールは、すぐに蒸発してしまう性質があるため殺菌効果はありません。
そのため今では、無水エタノールの特徴を活かして、殺菌以外で使用されることが増えてきたのです。

どのような形で使用されているのかというと、無水エタノールは、水拭きした場合も蒸発する性質が残るため、無水エタノールは掃除に最適なアイテムなのです。
このような特徴を活かした使用方法の中には、パソコンの汚れ落とし、スマートフォンの皮脂汚れ落としなどが含まれます。

少し濡らした布で拭けば落ちそう・・・と思っていても、水で濡れるということは電子機器トラブルを招く原因となります。
無水エタノールの場合、拭いてすぐ蒸発しますから、パソコンといった精密機器に対して使用しても問題ありません。

しかも無水エタノールであれば、薄めずにそのまま使ったとしてもトラブルが起きないのです。
このように無水エタノールは、大まかに使用したとしても汚れを落とせる、落としにくいと分類される汚れも落とせるため、多くの活用方法が生まれるようになりました。

パソコンに使用する場合は、キーボードの隙間など掃除しにくい箇所に使用するケースもあります。
このような場合は、歯ブラシに無水エタノールを染み込ませ掃除し、その後は綿棒を使って汚れを落とすことも可能なので、無水エタノールであれば、掃除で苦労するケースが少ないという特徴もあるのです。

無水エタノールは万能ではない

掃除に関して長所ばかり見つかる無水エタノールですが、引火性が強いという難点があります。

そのため無水エタノールを使用する際は、火気の近くで無水エタノールを使用するのは好ましくありません。
人によっては無水エタノールをガスコンロに使用する人もいます。

ですが、このような場所で無水エタノールを使用してしまうと、ガスコンロの火に反応してしまうこともありますので注意してください。
そのためガスコンロの近くで無水エタノールを使用する際は、元栓を締めておくだけでなく、その他の火気が近くにないかチェックした上で、はじめて無水エタノールを使用したほうが安全です。

また、少しくらいなら皮膚についても大丈夫ではありますが、皮脂を溶かす性質がありますから、すぐに水で洗い流しハンドクリームを塗るなどのケアが必要です。