アンティークの貴金属のお手入れ方法

アンティークのジュエリーや貴金属っていいですよね。眺めているだけで、遠き時代のさまざまなドラマに思いをはせてしまいます。それが時を超え自分の生活の中の一部になっていると想うと、とてもロマンチックな気持ちになります。

一方で「アンテークってどうやってお手入れをすればいいの?」「何か特別な方法があるの?」「絶対やってはいけないことって?」などと、分からないことばかりで不安になります。

しかし、アンテークの貴金属のお手入れはポイントを抑えればそんなに難しく考える必要はありません。ここではアンティークの陶磁器・シルバー・真鍮・金などの貴金属のお手入れ方法などを見ていきましょう。

アンティーク貴金属のお手入れ方法

ここでは、アンテークジュエリーに使われていることが多い、陶磁器と貴金属の中からシルバー、真鍮のお手入れ方法を詳しく紹介していきます。

陶磁器のお手入れ方法

陶磁器は鑑賞用としてコレクションしている人も少なくありませんが、食器として使いたいという人もいるはず。陶磁器には近代に作られたものから数百年前に作られたものまでさまざまです。しかし、基本的な扱い方は変わりません。

まず洗い方ですが、アンティークだからと言って普通の食器と変わりません。中性洗剤を使って「ぬるま湯」で洗浄してください。アンティーク陶磁器を洗うポイントとして、極端な温度差に弱いので、熱いお湯で洗うのはNGです。冷たい水はどうかというと、汚れがあまり落ちないのでぬるま湯で洗うのです。

また、アンティークを食洗器で洗うのはNG。その理由として他の食器と干渉してアンティーク陶磁器に傷をつけてしまうからです。柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。

アンティーク陶磁器で厄介なのが、「コーヒー渋」です。どうしてもコーヒーを入れると残ってしまいます。そういった場合はメラミンスポンジを使用します。コツは軽く水をしみこませて軽くこすることです。

さらに、貫入が深く入っている陶磁器は実用に向いていません。ディスプレイ用として楽しみましょう。

シルバーのお手入れ方法

銀は、空気中に含まれる亜硫酸ガスと反応して黒くなります。どのようなシルバー用品でも時間と共に変色しますが、いつも使っている場合はふきあげる程度で変色を防げます。銀食器は手入れをすれば数十年その美しさを保ちます。

銀の手入れはまず、ホコリを定期的に払います。ホコリを払うときは、柔らかいブラシを使います。銀装飾がされた細かい部分は、サイズの小さいブラシで掃除をします。

また、銀食器は傷つきやすいので、力を入れると、小さな傷跡が残ってしまいます。軽くタッチをするように、ホコリを払いましょう。

汚れがひどい銀食器は、柔らかいスポンジを使って洗いましょう。仕上げにメガネクロスのような目の細かい布でふきあげます。

真鍮のお手入れ方法

真鍮は亜鉛と銅の合金です。トランペットに使われている金属として有名です。真鍮は空気中の酸素と化学反応を起こして黒ずみがでるので、柔らかい布で定期的にふきあげます。真鍮は水や汗に弱く、緑青といわれるサビができやすい金属です。緑青は水や汗がつくとすぐに化学反応が起きて発生します。ですが、緑青は重曹で簡単に落とせます。

重曹と水を用意して、水に重曹をとかしてよく混ぜます。この時の水と重曹の割合は1:2です。水に重曹を入れたらよくかき混ぜ、歯ブラシなどで、緑青が落ちるまでこすります。歯ブラシで磨いたら、ぬらした部分を拭いて水気をとったらお手入れ完了です。

お手入れができなくなってしまったら。

アンティークのお手入れは上記のようにポイントを抑えれば難しくはありませんがやっぱり手間がかかる作業であることは否めません。しかしながら、アンティーク商品はこうやってしっかりとお手入れがされてきたからこそ引き継がれ、また誰かの元で輝きを取り戻すことができるのです。ですから、もしアンテークへの熱が冷めてしまったり、お手入れができないと思ったりしたら、早く手放して欲しいと思います。
劣悪な環境で保存すれば、貴金属は錆びついてしまい、もう二度と甦ることなくただのゴミとなってしまう可能性があるからです。そんなの悲しいですよね。ですから、アンティークな貴金属のお手入れができなくなったら、宝石鑑定士が在中していて、価値を見極めることができる買取専門店に買取ってもらうようにしてください。
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そうすれば、アンテークジュエリーはまたどこかで、誰かの目に留まり、ふたたび遠い日の物語を語りだすでしょう。

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